防犯対策として有名な防犯カメラですが、誰にでも・どんな家にも向いているわけではありません。

結論から言うと、防犯カメラは「つければ安心」どころか、

設置の仕方や考え方によっては逆効果になることがあります。

この記事では、

  • 防犯カメラが逆効果になりやすい理由

  • つけない方がいい人の特徴

  • それでも効果を発揮しやすいケース

を整理し、後悔しない判断ができる基準を解説します。

防犯カメラが「逆効果になる」と感じる背景には、防犯カメラそのものではなく、

期待の仕方や使い方のズレがあることが多いです。

防犯カメラ全体の役割や、「いる・いらない」をどう考えるべきかは、次の記事で整理しています。

▶ 防犯カメラはいる?いらない?効果ないと言われる理由と判断基準

防犯カメラが逆効果だと言われる理由

「防犯のためにつけたはずなのに、逆に不安やトラブルが増えた」

こう感じる人は、実は少なくありません。

ここでは、防犯カメラが逆効果になりやすい理由を、ひとつずつ整理します。

理由①「守りたい家」だとアピールしてしまう

防犯カメラは、

設置の仕方によっては“ここには守りたいものがある”と外に伝えてしまうことがあります。

  • カメラがやたら目立つ

  • 1台だけ不自然な位置にある

  • 死角が多いのに玄関だけ強調されている

このような状態では、抑止力よりも「目印」になってしまうケースがあります。

理由② 近所や来客に不快感を与える

防犯カメラは、自分のための設備ですが、

周囲の人にも見られる存在です。

  • 「撮られている気がする」

  • 「監視されている感じがする」

こうした印象を与えると、近所トラブルや人間関係の悪化につながることがあります。

特に賃貸や集合住宅では、防犯よりも人間関係のストレスが増えることもあります。

理由③ プライバシー問題につながりやすい

カメラの角度や範囲によっては、

  • 隣家の玄関

  • 他人のベランダ

  • 共用部分

が映り込んでしまうことがあります。

意図していなくてもリスクがあり、結果としてトラブルの原因になることがあります。

理由④ 管理できず「形だけ」になる

防犯カメラは、設置して終わりでは意味がありません。

  • バッテリー切れ

  • 録画されていない

  • アプリを確認していない

この状態では、抑止力としても証拠としても機能せず、

「つけているだけ」で安心してしまうことが逆効果につながります。

こうしたケースを見ると、防犯カメラは「とりあえず付ける」対策ではなく、

向き・不向きを見極めて選ぶ必要があることが分かります。

防犯カメラを使わない前提で、最低限の安心をつくる考え方については、

次の記事で詳しく解説しています。

防犯カメラを使わない防犯対策|最低限これだけでいい理由

防犯カメラは「逆に狙われる」ことがある?

防犯カメラをつけることで安心感が高まる一方、「逆に狙われるのでは?」と不安に感じる人もいます。

実際、この不安は完全な思い込みとは言い切れません。

たとえば、玄関やベランダに目立つ形でカメラを設置すると、

「防犯対策をしている=室内に守る価値のある物がある家」

と見られる可能性があります。

また、設置位置によっては死角や侵入ルートを分かりやすく示してしまい、かえって下見の材料になるケースもあります。

特にダミー感が強いカメラや、配線が不自然な設置は「本格的な防犯ではない」と判断されやすく、抑止力が弱まる原因になります。

重要なのは、カメラの有無よりも「どう見えるか」「どう使われるか」という視点で設置を考えることです。

①金目の物がある家だと思われてしまうケース

防犯カメラが目立つ場所に設置されていると、「防犯意識が高い=守るべき財産がある家」と受け取られることがあります。特に戸建てや1階の部屋で、玄関正面に大きなカメラが見える場合は注意が必要です。

実際の侵入犯は、無差別ではなく“下見”を重視します。

その際、防犯カメラの存在が「中に価値のある物があるサイン」として働くこともあります。

防犯目的で設置したはずが、結果的に目を引いてしまうケースがあるため、設置位置や外からの見え方を考慮することが重要です。

②設置位置によって侵入ルートを教えてしまう例

防犯カメラの向きや位置によっては、侵入されやすい場所を逆に示してしまうことがあります。

たとえば、玄関だけを強調して映している場合、「他の窓やベランダは監視されていない」と判断されやすくなります。

また、死角を避けるつもりで設置したカメラが、結果的に死角の位置を明確にしてしまうこともあります。

カメラは「見せれば安心」ではなく、「どう見られるか」を前提に設計しないと、逆効果になる可能性があります。

③ダミー感が強いと逆効果になる理由

配線がつながっていない、明らかに安価な見た目、常に同じ角度のまま動かないカメラは、ダミーだと見抜かれやすい傾向があります。

侵入犯は防犯設備を観察する時間を取り、作動していないと判断すると警戒心が一気に下がります。

その結果、「この家は防犯対策をしているつもりなだけ」と判断され、逆に狙われるケースもあります。

防犯カメラは、存在そのものよりも“本物らしさ”と継続的な運用が抑止力につながります。

防犯カメラをつけない方がいい人

ここからは、防犯カメラが向いていない人を先に整理します。

次の条件に当てはまる場合、防犯カメラはおすすめできません。

  • 上階で侵入経路がほぼない

  • オートロックや管理体制が整っている

  • 近所との関係を重視したい

  • 映像や通知を見ると不安が増す

  • 管理や設定が苦手

この場合、防犯カメラは安心よりもストレスを増やしやすく、

逆効果になりがちです。

防犯カメラが効果を発揮しやすい人

一方で、逆効果になりにくいケースもあります。

先ほどのネガティブ要素を踏まえた上で、次の条件に当てはまる人には、

防犯カメラが役立つ可能性があります。

  • 守りたい場所が明確(玄関・1階ベランダなど)

  • 補助的な防犯として考えている

  • 定期的に管理・確認できる

  • 設置ルールや周囲への配慮ができる

このように、

「防犯カメラに何を期待するか」が整理できている人ほど、

逆効果になりにくい傾向があります。

防犯カメラが逆効果にならないための判断基準

防犯カメラを検討するときは、次の点を一度立ち止まって考えてみてください。

  • 本当に防犯カメラが必要か

  • 他の防犯対策で代替できないか

  • 周囲への影響を想像できているか

これを整理せずに導入すると、「防犯のつもりがトラブルの原因」になってしまうことがあります。

防犯カメラが合わないと感じる場合でも、防犯対策そのものを諦める必要はありません。

一人暮らしや賃貸では、防犯カメラよりも「玄関まわり」から整えたほうが、

現実的で安心感につながるケースも多いです。

▶ 一人暮らしの玄関防犯|最低限そろえたい防犯グッズの選び方

まとめ|防犯カメラは「使い方次第で逆効果にもなる」

防犯カメラは、正しく使えば心強い防犯対策ですが、

  • 設置場所

  • 管理方法

  • 期待の持ち方

を間違えると、逆効果になるリスクもある設備です。

「つける・つけない」ではなく、自分の環境に合っているかどうかを基準に、

冷静に判断することが大切です。